大学受験で多くの大学が利用してるセンター試験ですが、2020年1月をもって廃止されます。
これまでのセンター試験が廃止されると聞いて不安になっている学生さんや両親も多いと思います。
ここでは、現状のセンター試験はいつまで実施されて、廃止後はどのように変わるのかをまとめてみました。
センター試験とは?いつまで実施されるのかも確認
センター試験とは、日本の大学の共通入学試験のことをいいます。
正式名称は大学入学者選抜大学入試センター試験
沿革をざっくりと見てみると、
1979年〜1989年 大学共通第1次学力試験(共通一次試験、共通一次)
・国公立大学の入学志望者を対象
1990年 大学入学者選抜大学入試センター試験に変更
・私立大学も試験成績利用可能
2020年1月 2019年度(2020年度入学者選抜)センター試験をもって廃止
といった流れになります。最後のセンター試験は2020年1月。2019年1月現在の高校2年生が受験するタイミングになります。
センター試験は独立行政法人大学入試センターによって例年1月13日以降の最初の土曜日・日曜日の2日間にわたって行われています。
希望する国公立大学を受験する前に、大学受験をするにふさわしい基礎的な学力が備わっているかどうかを審査される試験で、全問マークシート方式。
それぞれの国公立大学で合格最低点が異なりますので、ここで大幅に失敗してしまいますと、志望大学を変更しなければならなくなります。いわば大学入試の第一関門。最近では私立大学でのセンター試験利用も増えていました。
センター試験の成績結果は志望大学へ情報提供され、大学による二次試験の結果とともに合否の判断材料となります。
合否の判断基準となるセンター試験の利用タイプは各大学によって異なります。
大きく5つのパターンでの利用が見られます。
・センター試験単独判定型
・センター試験+二次試験型
・センター試験併用型
・センター試験(傾斜配点)+二次試験型
・センター試験独立利用型
廃止後はどう変わるの?
ではセンター試験が廃止後、2021年からどんな試験になるのでしょうか?
ざっくりいうと、記述式の導入というのが大きなポイントとなります。
2021年から突然、全部記述というわけではありません。そこは段階を踏んでいきます。
基本はマークシート方式なんですが、2021年から数学と国語の一部に記述式が取り入れられます。
更に2025年には地理、公民、理科でも記述式が導入予定となっています。
英語は「読む・聞く」に「話す・書く」が追加。これは民間の資格・検定試験併用により4つの技能を評価されるようになるのでヒアリングも必要となってきます。
これまでのセンター試験をなぜ廃止し、新しいシステムに変えるのでしょうか?
これからの将来、よりグローバルな社会になってきます。
その時に、自ら問題を発見し更に他者と協力して解決していく為の資質と能力が必要となってくるという観点から、学力の3要素をより多面的・総合的に判断し大学入学者選抜を決めていくことになった模様。
受験者の意見を読んでもらえるなど、記述で判断されるメリットもあるかと思いますが、ただ、
「点数をどうつけるのか?」「費用はどうするのか?」
といった疑問にどう国が答えて行くのかは注視しなければならない部分かなと思います。
まとめ
・2020年でこれまでのマークシート方式のセンター試験終了
・2021年からは一部教科で記述式、英語は「話す・書く」が追加
・2025年には地公理でも一部記述式が導入予定
受験を控えている皆さん。頑張ってくださいね!!
参考:河合塾