こんにちは、コトの壺です。ハリー・ポッター祭りが金曜ロードショーで開催中ですね!「ハリー・ポッターと秘密の部屋」の呪文の語源を本と比較しながら一覧化してみました。ハリー・ポッタースピンオフ映画「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(原題「Fantastic Beasts And Where To Find Them」)が2016年11月23日公開なのでそちらも楽しみですね。
呪文の意味や語源を本と比較しながら見てみましょう
「ハリー・ポッターと秘密の部屋」ではハリー達は2年生です。ホグワーツ生活もなれてきました。
使える呪文も増えていきますよ。
内容に関わる事なのでちょっとだけネタばれも含みます。
では、「ハリー・ポッターと秘密の部屋」の呪文講座開始~!
「エクスペリアームス」(Expelliarmus)武器よ去れ
武装解除術。紅の閃光が走り、杖などの相手の武器を吹き飛ばしてしまいます。
邦訳版p283、決闘クラブの模範演技でスネイプがロックハートにかけています。
ロックハートは吹き飛ばされてしまいます。
ここでスネイプは「エクスペリアームズ」と唱えていました。
文庫版で修正されているので翻訳ミスですね。「エクスペリアームス」の間違いです。
この呪文は今後よく使われてきます。
ラテン語の「Expello」と「 arma」の造語。
「Expello」が「取り出す」、「 arma」が「武器」を意味します。
「リクタスセンプラ」(Rictusempra)笑い続けよ
くすぐりの術です。銀色の閃光が放たれます。
邦訳版p285決闘クラブでハリーがマルフォイに掛けた呪文です。
相手をくすぐり笑い転げさせます。
お腹苦しそう。。。
映画では呪文の意味が「宙を舞え」になっています。
マルフォイは笑い転げるより、吹き飛ばされたほうが観客としてはスッとしますからね~。
「Rictus」+「semper」の造語と思われます。
「Rictus」はフランス語やポルトガル語で「開けた口」といった意味があり、
「semper」はラテン語で「常に」の意味があります。
「タラントアレグラ」(Tarantallegra)踊れ
魔法を掛けられた相手の脚がかってにクイック・ステップを踏んでしまう魔法です。
邦訳版p286で「リクタスセンプラ」のお返しにマルフォイがハリーにかけてきた呪文がコレ。
「Tarantella」と「allegro」の造語でしょうね。
「Tarantella」はイタリア語で「タランテア」。イタリアはナポリの舞曲です。
イタリア語の「allegro」は「陽気に」、音楽用語としては「速く」を意味します。
タランテア自体が速いテンポの曲なので「allegro」で「速いテンポのタランテアをより速く踊れ!」といったニュアンスになります。
「フィニート・インカンターテム」(Finito Incantatem)呪文よ終われ
呪文を終らせる呪文です。
邦訳版p286決闘クラブでのハリーとマルフォイの実践をやめさせようとスネイプが唱えた呪文です。
「Finito」はイタリア語で「終り」、「Incantation」は英語で呪文を表します。
「サーペンソーティア」(Serpensortia)ヘビよ出よ
マルフォイが決闘クラブのときにハリー唱えた呪文です。
ハリーは蛇語を使って追い払いますが他の人にはその言葉の意味がわかりません。
蛇語なので。
「Serpens」+「sortir」の造語。
「Serpens」はラテン語やフランス語で「ヘビ」、「sortir」はフランス語で「アウト」「出口」とかいった意味があります。
「アパレシウム」(Aparecium)現れよ
この呪文で透明インクで書かれた文字をあらわすことが可能になります。
邦訳版ではp347でハーマイオニーがトム・リドルの白紙の日記に唱えます。
通常透明インクで書かれてあれば、白紙の日記から文字か何か絵が浮き出てきますが、ここでは浮き出てきませんでしたね。
リドルの日記は透明インクで書かれたのではなさそうです。
後期ラテン語「Appareo」が「見える」とか「現れる」とかそいういった意味があります。
「ルーモス」(Lumos)光よ
杖に灯りをともす呪文です。
ラテン語「Lumen」が語源です。意味は「光」。
「ハリー・ポッターと秘密の部屋」では、森の中や秘密の部屋で使っています。
「オブリビエイト」(Obliviate)忘れよ
忘却術および記憶修正術です。
魔法を掛けられた相手の記憶を修正したり消去したりします。
ペテン師ロックハートの唯一自慢できる魔法がコレです。
いろんな人から本にできそうな経験を聞きだして忘却術をかける。
その聞き出した経験を自分の経験として語る。
こうやってロックハートは有名になったんですね~。
でもね、術や技におぼれるとろくな事がありません。
語源はラテン語「Oblivio」と英語動詞語尾「ate」の造語。
「Oblivio」は「忘却」、「ate」は「~させる」の意味。
映画オリジナル呪文
「アラーニア・エグズメイ」(Arania Exumai)蜘蛛よ、去れ
蜘蛛を吹き飛ばすときに使います。
「イモビラス」(Immobulus)動くな
ピクシー小妖精を捕まえるときにハーマイオニーが使っています。
原作・邦訳版では縛り呪文を使用しています。
「ヴィペラ・イヴァネスカ」(Vipara Evanesca)蛇よ、消えよ
決闘クラブでスネイプがヘビを始末するために呪文です。燃えます。
ラテン語「Vipera」+「Evanesca」の造語。
「Vipera」が「まむし」、「Evanesca」が「~が消える」という意味があります。
「エヴァーテ・スタティム」(Everte Statum)宙を踊れ
決闘クラブでマルフォイがハリーに使った呪文。相手を吹き飛ばします。
「システム・アペーリオ」(Cistem Aperio)箱よ、開け
トム・リドルがアラゴクの箱を開けたときに使った呪文です。
「フェラベルト」(VeraVerto)杯になれ
変身術の授業でロンが使った呪文です。
杖が折れているので失敗しました。
「リクタスセンプラ」(Rictusempra)宙を舞え
決闘クラブでハリーがマルフォイを使用し吹き飛ばした呪文。
原作・邦訳版ではくすぐって笑わせる呪文として描かれています。
インチキ呪文
「ペスキピクシペステルノミ」(ピクシー虫よ去れ)
闇の魔術に対する防衛術の授業のときにギルデロイ・ロックハート先生がピクシー妖精を騒動を治めるために使った呪文ですが、不発です。
まったく効果はありませんでした。
ロックハートはペテン師といわれても仕方ありませんね。
「ヴォラーテ・アセンデリ」(Aiarte Ascendare)蛇よ、去れ
映画で使用。
決闘クラブでロックハートが蛇を始末するために唱えた呪文ですが、効果はありませんでした。むしろ逆効果。蛇を怒らせてしまいます。
本ではロックハートが蛇に魔法を掛けるシーンはありますが呪文の表記はありません。
「ブラキアム・エンメンドー」(Brackium Emendo)骨よ、治れ
映画で使用。
クィディッチの試合でブラッジャーがハリーの肘を強打します。
そのままマダム・ポンフリーのところにつれていけばいのに、ロックハートがまたしゃしゃり出てきます。
結果は哀れ。。。
骨を直すどころか骨を抜き取ってしましました。
「Brackium Emendo」をラテン語でそのまま訳すと、
「乾燥フルーツ入りケーキの購入」「Brackの購入」とかになります。
意味がわかりません。
発音が悪かったんでしょうね。
「bracchium」+「emendo」だと、
ラテン語「bracchium」が「前腕」、ポルトガル語「emendo」が「スプライス」「接合」といった意味があるので、「骨よ、くっつけ!」とか「腕よ、治れ!」になり、良かったんでしょうけどね~。
まとめ
・呪文はラテン語を中心とした造語が多い。
・ロックハートのインチキ呪文もたくさん出てくる。
ハリー・ポッターシリーズ第2巻「ハリー・ポッターと秘密の部屋」は、ギルデロイ・ロックハートが引っかきまわした回でもでもありましたね。
負けるな、ハリー!
という事で、以上、「ハリー・ポッターと秘密の部屋」呪文講座でした~。
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