演劇とミュージカルの祭典、トニー賞。今年は残念ながらノミネートはありませんが、過去には日本人が受賞している作品もあります。ここではトニー賞を受賞またはノミネートされた歴代の日本人と作品について見ていきます。
トニー賞とは?
トニー賞とは、アメリカのエンターテイメントに対して贈られる最高権威を誇る4つの賞EGOT(エミー賞、グラミー賞、アカデミー賞、トニー賞)の一つであり、ブロードウェイでエントリー期間内(今回の第71回トニー賞では2016年4月30日〜2017年4月27日)に上演された演劇とミュージカルの頂点を決める賞をいいます。
24部門といくつかの特別賞にわけて表彰され、受賞作品は850人を超えるブロードウェイ関係者の投票によって決定されます。
賞金や副賞はありませんが、役者として最高の名誉を得ることができ、今後の成功は約束されたも同然と言えるでしょう。
ちなみにトニー賞の「トニー」とは「アントワネット」の略称であり、正式名称はトニー賞の設立者の一人の名前に由来してアントワネット・ペリー賞と言います。
受賞もしくはノミネートされた歴代日本人と作品をみてみた
ノミネート
〜1959年〜
<作品>
ミュージカル『フラワー・ドラム・ソング』
<候補者>
ミヨシ・ウメキ(ナンシー梅木)
<部門>
ミュージカル部門 主演女優賞
〜1976年〜
<作品>
ミュージカル『太平洋序曲』
<候補者>
マコ岩松(※日系アメリカ人)
<部門>
ミュージカル部門 主演男優賞
〜1988年〜
<作品>
演劇『M.バタフライ』
<候補者>
石岡瑛子
<部門>
演劇部門 舞台美術賞
演劇部門 衣裳デザイン賞
〜2005年〜
<作品>
ミュージカル『太平洋序曲』
<候補者>
松井るみ
<部門>
ミュージカル部門 舞台美術賞
<作品>
ミュージカル『太平洋序曲』
<候補者>
コシノジュンコ
<部門>
ミュージカル部門 衣裳デザイン賞
〜2011年〜
<作品>
ミュージカル『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』
<候補者>
川名康浩
<部門>
ミュージカル部門 作品賞
〜2012年〜
<作品>
ミュージカル「エビータ」
<候補者>
川名康浩
<部門>
ミュージカル部門 リバイバル作品賞
<作品>
ミュージカル『スパイダーマン(Spider-Man: Turn Off The Dark)』
<候補者>
石岡瑛子
<部門>
ミュージカル部門 衣裳デザイン賞
〜2015年〜
<作品>
ミュージカル『王様と私』
<候補者>
渡辺謙
<部門>
ミュージカル部門 主演男優賞
受賞
〜2013年〜
<作品>
ミュージカル『キンキーブーツ』
<受賞者>
川名康浩
<部門>
ミュージカル部門 作品賞
まとめ
・トニー賞とはアメリカのエンターテイメントに対して贈られる最高権威を誇る4つの賞「EGOT」の一角であり、演劇とミュージカルの頂点を決める賞
・トニー賞にノミネートされたことがある日本人はミヨシ・ウメキ(ナンシー梅木)、マコ岩松(※日系アメリカ人)、石岡瑛子、松井るみ、コシノジュンコ、川名康浩、渡辺謙の7人
・トニー賞を受賞したことがあるのは川名康浩ただ1人
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