1997年にイギリスの児童文学作家J.Kローリングさんによって執筆されたファンタジー小説『ハリー・ポッター』。シリーズ一作目となる『ハリー・ポッターと賢者の石』は書籍の発売から4年後に映画化しています。
その圧倒的で爆発的な人気から、シリーズの完結まで書籍のみならず映画化されました。本を読む人口が減っているといわれる現代社会において、なぜハリーポッターはその人気を維持できたのか……。その理由について考察しまとめてみたいと思います!
ハリー・ポッターシリーズの人気は根強い
著者であるJ.Kローリングさんは元から本を書くことを生業としていた方ではありません。しかし、このハリーの物語というのは頭の中で形になっており、何時間もかけて書き上げたのが『ハリー・ポッターと賢者の石』で、ローリングさんのファンタジー小説の処女作でした。
新人作家の書き上げたその本は出版されるなり大ベストセラーとなり、78言語に翻訳され、本来児童文学であったにも関わらず子供だけでなく大人も夢中になって読んでしまうほどの人気になりました。
シリーズ累計部数は、全世界で4億5000万部以上ともいわれています。その人気は本や映画を飛び出し『UNIVERSAL STUDIOUS JAPAN』に『ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター』というエリアが出来たことからも、世界へ大きく影響を及ぼしたことがわかります。
人気の理由を考えてみた
親戚に冷遇されていたハリーポッターは11歳の誕生日に自分が魔法使いであることを知りその世界へ足を踏み入れる。真実を知り成長しながら、両親を殺した闇の魔法使いヴォルデモート卿と対決する——。
シリーズを通してのハリーポッターの物語は、まさに王道といえるでしょう。しかし、この物語の秀逸さはそこに加えられた日常と非日常の間にいるかのような世界観ではないかと考えます。
魔法を使ったり、箒に乗ったり、架空の生き物と戦うというファンタジーの魅力でもある非現実的な要素だけではなく、駅の柱にある異世界への扉、学校の七不思議のような「動く肖像画」、トイレの花子さんのように住み着く霊など身近に思える要素が多くあります。
想像しやすい世界観は読者をその物語の中へ惹きこみ、感情移入しやすくするためいつしか夢中でエンディングを求めてしまうのではないでしょうか。
まとめ
初めは少年だったハリーも展開が進むのと一緒に青年になっていきます。魔法がもたらす規模の大きな困難に、悩みながらも仲間と協力、時として対立し乗り越えていきます。
そんな彼を見ながら、「もしも魔法が使えたら」と誰もが一度は考えたことのある可能性を疑似体験できるような世界観こそが、ハリーポッターが長く愛される理由なのだと思います。
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