食卓に春の訪れを感じさせてくれる桜の塩漬けですが、案外どうやって作られているのか、知らなかったりしますよね。塩漬けというからには塩に漬けているということは分かりますが、どんな桜の花や葉の種類が用いられているのかなど、結構謎だったりします。
そこで今回は、桜の塩漬けの作り方や使用される桜の種類について調べてみました。
桜の塩漬けに用いられる桜の種類は?
私たちが桜と聞いて一番に思い浮かべるのは、よく公園などに咲いていて目にすることの多い染井吉野(ソメイヨシノ)ではないでしょうか。
でもこの染井吉野(ソメイヨシノ)は、桜の塩漬けには花も葉も用いられません。
実は塩漬けには、花と葉とで別の桜が使用されているんです。
まず花の塩漬けに用いられるのは八重桜の一種である普賢象(フゲンゾウ)、関山(セキヤマ)という種類が使用されます。
これは八重桜が色が鮮やかで花びらが多くしっかりしていることから、最適とされているようです。
また葉の塩漬けには、大島桜(オオシマザクラ)という品種が使われています。この品種は他のものに比べて葉の表面の産毛が少なく柔らかいこと、そして独特の香りが出やすいという理由から使用されているようです。
桜の塩漬けの作り方は?
まず花の場合は、満開ではなく7分咲き程度のものを使用します。よく水洗いしたら、梅酢か米酢、もしくはレモン汁を用意してください。
これは好みのもの、手に入りやすいものでOKですが、レモン汁が桜の色を色鮮やかに保てるようです。
キッチンペーパーでしっかりと桜の水分を取り、器(ジップロックなどでもOK)に桜と適量の酢やレモン汁、桜の重量の4割程度の塩をまぶし入れて重石をして、冷蔵庫で約1週間置きます。
その後水が出ているので絞って水を切り、キッチンペーパーにひとつずつ広げて陰干しします。直射日光が当たらないように注意して下さい。
乾いたら新たに軽く塩を桜にまぶして、完成です。
葉の場合は、やはりよく水洗いしてからたっぷりの熱湯にさっと通してください。
そのあとすぐに冷水をくぐらせます。
キッチンペーパーでよく水分を取り除いたら、広げて並べ、塩を振りかけます。
葉、塩、葉、塩というように順に並べていってください。塩の量は葉の重量の約2割~2,5割が目安です。重石をして冷蔵庫へ。3日程度で完成です。
まとめ
少ない材料で意外と簡単にできる桜の塩漬け。自家製ならばお手軽にたくさん作ることもできますし、何度か作っていくうちに好みの塩加減、なども決まってくると思います。
春を感じさせる桜の塩漬け、是非今年は自家製にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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