湯呑みの中で愛らしい薄紅色の花びらが少しずつ開いていく様子が楽しい桜茶。おめでたい結納のお席などでよく利用されますが、桜の季節でなくても満開の姿を連想させてくれる、日本ならではの趣あふれるものです。ここでは桜茶を一層堪能できるように、桜茶のおいしさと効能を引き出すための入れ方を見ていきます。
まずは桜茶についての豆知識から
桜茶は五分咲きから八分咲きの八重桜を酢と塩で漬け込んだものにお湯を注いで頂く日本独自の飲み物で、その歴史は江戸時代にまで遡ります。
その味だけでなく目も楽しませてくれ、しかも日本を象徴する花の一つである桜を使用したもの。
お湯を注ぐだけで簡単に飲めるという理由から近年では外国人旅行者におみやげとして人気があります。
桜茶にはどんな効能がある?
桜の葉や花に含まれるクマリンという成分は桜の香りの主成分ですが、生花や生木の状態よりも塩漬けになどに加工するとするとより強く香りを発するという性質があります。リラックス効果があり、二日酔いを防止したり和らげるのにも良いといわれています。
その他にもサクラニン、アニスアルデヒド、イソサクラネンチンなどの成分が含まれています。
解毒作用や抗酸化作用を持ち、美白効果やアンチエイジングなど健康だけでなく美容にもいいとされ江戸時代から現代に至るまで桜を利用した薬や化粧品も様々作られています。
おいしさと効能を引き立てる作り方
まず大切なのは塩漬けの桜茶を一房ずつに分けること。地道な作業ですがこれはとても大事です。一つの湯呑みに一つの花。これが香りや味が一番よく引き出されそして湯呑みの中できれいに花開くために必要な要素です。
更にもう一手間をかけ、桜茶を一房入れた湯呑みにぬるま湯を入れ塩抜きをします。この時桜茶の中心部分をスプーンや箸などで押して中の方までしっかりと塩を抜いてください。そうすることで余分な塩分が抜けてよりおいしく仕上がります。
五分ほどそのまま置いたら別の湯呑みに塩抜きがすんだ桜茶を入れ、熱湯を注ぎます。そこに塩抜きに使ったぬるま湯をティースプーン一杯、入れてください。このスプーン一杯のぬるま湯が、おいしく頂くポイントです。
かすかに塩分と桜色が足され、香りもひときわ芳しく、仕上がりはこれで完璧です。
まとめ
・二日酔いの緩和、解毒作用、抗酸化作用が期待出来る
・桜茶は一つの湯のみに一つの花
・塩抜きをする
・塩抜きのぬるま湯ティースプーン一杯を最後に湯のみに足す
午後のお茶の時間に桜茶でほっこり、というのも素敵です。
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